解説
別名「人寄せ音楽機」や「踊る拡声器車」呼ばれ、さらに「巡回カーニバル舞台」などとも呼ばれる。
ここまで比較的うまく説明できたと思う。
でも説明がくどいに違いない!!「あの」話はブラジル人の知恵の賜物。
いやそれ以上だ。「トリオ・エレットリコTrio Elétrico」の誕生だ!!
「あれ」は、ブラジルと呼ばれる国が発見されたのと同じ場所で発明された。バイーアだ。
52年前、カーニバルのとある日ごく普通の庶民で短い名前の人物(ドドゥとオズマールDudu e Osmar)が古い型のフォードに上って、道を通り過ぎながら聞きたい人にペルナンブーコ発祥のフレーヴォを演奏してみることにした。
ミュージシャンだった彼らは、自分達が楽しみたかったし、皆を楽しませたかった。
その瞬間、しかし、それだけでは終わらなかった。「トリオ・エレットリコ」と呼ばれるようになる代物が発明されていたのだ。
あの日から、「あれ」はどんどん進化していった。古い「おんぼろ車」(今は、どこかの博物館に保管されているに違いない)から、トラックの荷台に進化していった。
それからは独自の構造が創り上げられていった。当時のエリートがクラブで開いていたカーニバルに大きな変革をもたらし、路上と一般庶民に旋風をもたらした。
年を経るごとに混ざり合って、MPB(ブラジリアン・ポップス)に新ジャンルのミュージシャン達を登場させた。
庶民の美的感覚が独創的なものになった(だから、空間的にも含めて色んな形が作り上げられた)。
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