ストーリー
保守的なジャヴェーの住民の行動を変えることができるのは、ただ彼ら自身の生活に対する脅威だけだった。
そんな中、その生活を脅かす大事件が発覚する。ジャヴェー村が、巨大水力発電所の建設により、水没することになるというニュースである。
この破壊的な脅威の前に住民たちは並外れた、そして大胆な戦略を採用する。
街を崩壊から救済することを正当化するため、コミュニティーに伝わる様々な逸話や、英雄的な出来事をまとめた書類の編纂を行うことになる。
しかし住民の大部分は文盲であり、彼らに課された最初の使命は、コミュニティーの歴史を記録するための執筆者を探し出すことだった。
この任務に対して、あいまいな性格の奇人、アントーニオ・ビアーに白羽の矢が立った。彼は、この街で唯一、苦もなく文字を書くことができる人物だった。
彼の職務はしかしながら住民たちによって語られる逸話のどれが真実なのかをめぐり難しさを増してゆくのだった。
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